一つの時代の終わりと、
新たな時代の幕開けが見れた
今年の有馬記念。
左の画像は自棄(やけ)酒ならぬ
自棄(やけ)スタバ。。。
ダークモカチップフラペチーノ
ヴェンティサイズ。
今まで良い夢をありがとうブエナビスタ
そして、お疲れ様!!
着順
1着 オルフェーヴル
2着 エイシンフラッシュ
3着 トゥザグローリー
4着 ルーラーシップ
5着 トーセンジョーダン
スタート直後、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴルが出負け気味。
ブエナビスタは無難なスタート。
アーネストリーがスッと先頭に立つ。
ヴィクトワールピサは最初の4コーナーで2番手まで押し上げる。
正面スタンド前では、ブエナビスタ、トーセンジョーダンは3、4番手、
エイシンフラッシュがその直後。
レッドデイヴィス、トゥザグローリーは中団。
オルフェーヴル、ルーラーシップ、ローズキングダムは後方集団といった展開。
ゴール版を過ぎて第1コーナーを曲がる頃には、
アーネストリーが一息入れ過ぎだろうというぐらいゆったりとしたペースに持ち込む。
エイシンフラッシュとか最高!言わんばかりの手応えを見せている。
逆に後方のルーラーシップとオルフェーヴルはやや行きたがるそぶりを見せる。
第2コーナー過ぎではブエナビスタも行きたそうにしているのを岩田騎手が押さえる。
(行かせれば面白くなってたのに・・・とか思った自分がいる)
淡々と向こう正面を進み、第3コーナーでオルフェーヴルが、
まるで自分からここだと言わんばかりに動きはじめる。
(池添騎手が絶好のタイミングで外に持ち出したと思いました)
第4コーナーで大外を回るも、他の馬を圧倒する勢いで先頭集団に並びかける。
ヴィクトワールピサも去年の再現をするかのように
先頭のアーネストリーを捉えにかかる。
さらにその外から本格化したトーセンジョーダンが並びかけ、
さらにブエナビスタとトーセンジョーダンの間を縫うように
エイシンフラッシュがスパートをかけ始める。
アーネストリー、ヴィクトワールピサ、エイシンフラッシュ、
さらに外からトーセンジョーダン、オルフェーヴルがほぼ横一線に並びかける。
粘るアーネストリー、じわじわと追い上げるヴィクトワールピサ
瞬発力勝負になったことで末が生きているエイシンフラッシュが一気に2頭を呑み込む。
さらに、坂に入っても全く衰えない伸び脚でオルフェーヴルが
トーセンジョーダンと内で粘っているアーネストリーとヴィクトワールピサを置き去りにする。
坂を上りきったあたりでエイシンフラッシュとオルフェーヴルの叩きあいに。
後ろからはトゥザグローリーが鋭い末脚でトーセンジョーダン達を一気に交わし、オルフェーヴルとエイシンフラッシュを追っかける。
しかし、オルフェーヴルは後方から来る馬を全く意に介さずゴール。
着差は僅差。
3着には2年連続トゥザグローリー。
これでダイワメジャー、エアシェイディに続いて2年連続3着を繰り返したことになりますね。
ちなみに、タイムは8Rの1000万下のグッドラックハンデキャップより3秒近くも遅い決着。
では、オルフェーヴルは弱いの?というとそうじゃない。
(昔の私はタイム=強さだと思っていたので偉そうな事は言えませんが・・・)
あとは戯言-----------------------
私なりにオルフェーヴルという馬の考察をしてみたいと思います。
JRAが公表している有馬記念のハロンタイムを見てみると、
6.8 - 12.0 - 12.4 - 12.1 - 13.1 - 14.4 - 14.3 - 13.0 - 12.0 - 11.9 - 11.4 - 11.3 - 11.3
最初の100mをアーネストリーが6.8秒で走り、以降1ハロン(200m)を
12.0->12.4・・・と走っており、
少なくとも最後の200mまでアーネストリーが先頭だったことから
最後から2つめの1ハロン(11.3秒)まではアーネストリーが刻んだタイムになります。
このデータは第1コーナー少し前~2コーナー付近で
一気にペースが落ちた事を示しています。
しかも隊列はほとんど変わらずですから、
前に行った馬がスタミナを充分に回復できるペースになってしまったわけです。
さらに第3コーナーで先頭とオルフェーヴルの差は6~7馬身。
1馬身0.2秒ぐらいの差が開くと言われている事から1秒近く差が開いている。
しかも、前に行く馬が一息入れられるぐらいのスローペースでです。
並の馬なら絶望的な展開ですが、
オルフェーヴルはここから驚異の末脚を繰り出しています。
残り400m時点で、先頭のアーネストリーとの差は3馬身
11.4秒とペースを上げてきたアーネストリーに3馬身迫っているわけだから
少なくともオルフェーヴルは11秒を切るか切らないかのペースで走っている。
さらに残り400mから200mまでアーネストリーが先頭だった事を考えると、
アーネストリーは 11.3 で走っており、それを1馬身差まで詰め寄ったオルフェーヴルは
やはり11秒を切るか切らないかのペースで走っている。
最後の1ハロンは、アーネストリーが持っていたリード残り1馬身分を縮めてから
オルフェーヴルのタイムになるため、11秒を切るか切らないかのペースで走っている。
暮れのボロボロの芝のように見える中山を
外を回ったとはいえ、33秒前半の末脚を繰り出して勝利したことになります。
ちなみに、今回の有馬記念、
内が馬場が荒れている?外の方が良い?といった議論があると思います。
テレビで見る限り、内の馬場が荒れているように見えました。
では、オルフェーヴルは外を回ったから勝てた・・・果たしてそうだろうか?
まず、レース直前、各ジョッキーは外も内も馬場が良いと言っている。
内にいたヴィクトワールピサは34.3秒、ブエナビスタは34.1秒、
エイシンフラッシュは33.6秒、トーセンジョーダンは33.9秒
最内でブエナビスタの後を追っかけていたヒルノダムールまでもが33.7秒である。
さらに、オルフェーヴルもスタート~第2コーナーまでは内に入れている。
(内に入れたのは馬がかからないようにするためでもありますが・・・)
これは、世界のトップジョッキー、日本のトップジョッキーが
内の馬場でも問題なく走れると判断しているからだと思います。
そして、34秒前半~33秒後半という時計は、荒れた馬場で脚を取られた。
ということを示しているとは考えにくく。
さらに、3着のトゥザグローリーだって最内でないにしても
最後の直線まで内を進んで、オルフェーヴルと同じタイムの末脚を繰り出している。
ということで、内も外も関係ない事を示している。
つまり、今回の有馬記念が示しているのは、
内枠、外枠の馬が勝利しやすいレース・・・
前残り、もしくは後ろから来る馬が勝つレース・・・
ではなく、瞬発力の高い馬が勝つ。そういうレースだった。ということです。
そして、その競馬にキッチリと順応して勝ってしまった。
というのが今回の有馬記念から読み取れるオルフェーヴルの実力です。
さらに追加で言うと、オルフェーヴルはもっとペースが速く流れたら負けてたのでは?とか
思うかもしれません、、
参考に前走の菊花賞のハロンタイムを載せると・・・
12.7 - 12.2 - 12.0 - 12.0 - 11.7 - 12.3 - 12.7 - 12.6 - 12.4 - 12.1 - 12.9 - 12.1 - 11.5 - 11.6 - 12.0
となっています。オルフェーヴルは残り2400m~2500m地点では 10番手。
大体、先頭から5~6馬身の所を進んでいました。
コース形体も違うので単純比較はできませんが、
最後から12個のタイムと最初の半分のタイムを加算してみると
大体、2:32.3 ぐらいになります。
オルフェーヴルは2500mの地点で先頭から5馬身離れていた事を考えると
おおよそ、2:31.5 ぐらいのタイムに適応できる素質はあることになります。
2:31台というと、有馬記念の大体の勝ちタイムですね。
むしろ、ペースが上がって、周りの馬がばてるような展開だと
着差でわかるぐらいの圧勝劇になっていたかもしれませんね。
オルフェーヴルは ここまで、
日本ダービーで不良馬場を走りパワーと、
早くに先頭にたっても気を抜かない性格を、
菊花賞で3000mを淀みないペースで走るスタミナと
レコード決着に対応できる柔軟性を
有馬記念で瞬発力と残り800mでスパートできる持続するスピードを
見せてくれており、最早この馬の弱点なんて見つかりません。
正直、AWが合えば、ドバイだって勝ち負けでしょうし、
凱旋門だって深い芝さえ合えば・・・
もう、来年の活躍が今から楽しみで仕方がありません。
あとは無事に走ってくれる事を願います。
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