前回(Redmine2.5を動かす)、Ruby2.0.0をyumでのインストールではなく、ソースをコンパイル・ビルドしてインストールを行いましたのでアンインストール方法も載せておきます。
アンインストール
「.installed.list」をどのような形でも構わないので保存(バックアップ)している事が条件になります。
保存されていない方はp576の私の環境で生成したファイルを置いておきますので、これを使用するか環境に合わせて参考に削除を検討してください。
前回、/tmp へソースコードを展開する方法で説明を行いました。
/tmp は簡単に消されてしまいますので、アンインストールに必要なファイルを「/usr/local/lib/ruby/.installed.list.p576」へ移動していたはずです。
そのため、以降はファイルを移動していた前提で話を進めます。
以下のコマンドを実行してください。
# cat /usr/local/lib/ruby/.installed.list.p576 | xargs rm ・・・・・・ (1) ・・・(略)・・・ # cat /usr/local/lib/ruby/.installed.list.p576 | xargs rmdir -p ・・・・・・ (2) ・・・(略)・・・ # rm -rf /usr/local/lib/ruby ・・・・・・ (3)
(1) インストールされたファイルの削除を行っています。
具体的には「.installed.list.p576」の1行ずつをrmに渡して削除を実行しています。
xargsはcatの結果をパイプで受け取り、後に指定したコマンドへ渡してくれるコマンドです。
今回、渡し先のrmはオプションを指定していないためディレクトリは削除できず、結果として「.installed.list.p576」に記載されているファイルのみを削除するこになります。
(2) 2つ目のコマンドで、作成されたディレクトリを削除しています。
最初のコマンドと同様で、渡し先がrmdirでディレクトリのみを削除するコマンドになったことで空のディレクトリの削除(-pを付けることで、親ディレクトリも空になったら親ディレクトリも消してくれる)を行っています。
(3) 上記の(1)~(2)では後から追加したGemの内容は消せないため、3つ目のコマンドで、rubyのディレクトリ、ruby/gemsのディレクトリ以下のファイル、.installed.list.p576のファイルの削除を行っています。(※Gemを消さなくても良い。という方は実行しなくてもOKです)
これで、全てのruby環境が削除できると思います。
なお、最初の「xargs rm」のrmコマンドに「-rf」のオプションは絶対に付けないでください。
「.installed.list.p576」の内容を確認すればわかると思いますが、例えば「/usr/local/bin/」という記載があるので、「rm -rf /usr/local/bin/」が実行されてしまい復旧が大変になります。(バックアップが無ければOS再インストール)
makeした.installed.listがない場合の補足
pXXXのXXXの値が異なるだけのケースの場合は、あまりファイルの追加・削除は行われていないハズで各ファイルの中身(内容)が変化しているケースが変更の大半を占めていると思います。
そのため、上に置いたファイルを利用して、同じことを行えばアンインストールが完了すると思います。
※もし、ファイルの追加が行われていた場合、わずかにゴミが残るかもしれません。
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